私の小学校時代はこれで覚えたものであるが、私が企業を定年退職し大学教師となったとき、授業でこれに触れたところ知っている学生がほとんどいなかったのは驚きであった。科学の発展にともなって、その後新しい単位がどんどん付加されていったから、今の子供達は覚えるのが大変だろうなぁ~。彼らはどうやって覚えているのだろう、と私はかねてから不思議に思っていたのである。
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(図:度量衡) |
キロからミリまでの単位が定められたのは1795年である。
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(図:度量衡-1) |
その後、この単位だけでは足らなくなり、1960年にテラからメガ、マイクロからピコまでの単位が追加された。
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(図:度量衡-2) |
科学の発展は凄まじくそれでも足らなくなり、1964年にはエクサからペタ、フェムトからアトまでが追加された。
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(図:度量衡-3) |
更にヨタとゼタ、ゼプトとヨクトが追加されて現在の姿になった訳である。
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(図:度量衡-4) |
我々が扱う普通の数値の大きさは、18世紀の終り頃に定められた単位の範囲内で十分であったのだ。それが、この数十年の間に急速に拡大しビッグデータの時代に突入しようとしている。こういった単位の変化からも、最近の科学の発展の凄まじさが感じ取れるのではないだろうか。
小中学校時代ならまだいいが、高校、大学と進んだらやはり新しい単位も覚えなくてはならないことになる。すべての単位の覚え方を以下に示しておくことにしよう。■
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(図:度量衡の記憶法) |
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