── ダブリンの市民
私の本棚を紹介します。
第42回は、
ダブリンの市民 を取り上げます。 なお、既に紹介済みの本の一覧は ![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgzJl3cfvyPpa0FJBgIcb8CYjLc1-bwFOk53-9wOtgvlI3GhNjLUcOJkxIVpyE5Mx-afiQxB6xUGo1ujR5bfkWgjcZL54rzu1H_zAaEZaNcNvvJjAvKKYTyhmHPmgw6oI9DRldrpU74nUc/s1600/bdmybookshelf.jpg) の目次欄から参照することができます。
(1)「ダブリンの市民」
この本は、ジェイムズ・ジョイス(James Joyce:1882-2-2 ~ 1941-1-13)による短編集です。ジョイスの作品は「ユリシーズ」が有名ですが、それは私には少し荷が重いので短編集と聞いて気軽に挑戦してみました。
ダブリン市というのは、アイルランド東海岸のリフィー川河口に位置するアイルランド共和国の首都ですが、そこに生活する人々(Dubliners)の夢と挫折、小さなエピソードが絡み合って物語は展開します。15個の短編集ですから大変読み易く構成されています。
ジョイス文学の出発点と評されるこの作品は、様々な手法が駆使されていると言われています。それが何なのか知りたくて読むことにしました。
( 帯とカバー付きの表紙 ) ( 帯とカバー付きの裏表紙 )
( カバーのみの表紙 ) ( カバーのみの裏表紙 )
( カバー付きの本体 )
( カバーなしの本体 )
( ダブリン市中心街をデザインした表紙 )
【解説欄】
▼ダブリンの市民
ジョイスの小説は、ほとんどの場合 日時や場所が明記されています。そして主要な登場人物の年齢もはっきりと分かるように書かれているのです。それも、最初に年齢が明記されている訳ではなく、本文を順を追って、詳細にそして丹念に読んでいくと自然に分かるような仕組みになっています。このことが、展開されていく話に現実味のようなものを自然と醸し出す効果となって作用しているような気がします。
ときどき、年齢を特定できない登場人物が現れることがあります。そうなると読者は、その人物の解釈にあれこれと考えをめぐらすという楽しみ方もあります。しかしそういうことができる読者は、かなりの通でなければできません。残念ながら私には到底できない楽しみ方なんですが。
▼内容
・見開き扉
( 見開き扉 )
・目次
( 目次 )
・第一話の冒頭部分
( 第一話の冒頭部分 )
▼著者
20代の青年ジョイス ジェイムズ・ジョイス James Joyce
▼本の詳細
(1)「ダブリンの市民」:1999年6月16日 第1刷発行, 著者:ジェイムズ・ジョイス(James Joyce), 訳者:高松雄一, 発行:株式会社 集英社, 定価 本体2800円+税, ISBN4-08-773313-0 C0097【初版本】
原書:James Joyce, Dubliners (London, 1941)
底本: Dubliners (Jonathan, 1952)
|
0 件のコメント:
コメントを投稿