|

── SI接頭語の覚え方▼新聞の記事 以前(2022-8-5) 朝日新聞の教育欄に“10の30乗 ルーキー「クエタ」”という記事が掲載された。読まれた方も多いと思う。数の桁を表す度量衡の単位(最近は“接頭語”と呼んでいる)として新しいものが近く追加されるそうで、その簡単な紹介記事であった。 極端に大きな数、あるいは極端に小さな数を表現するには度量衡のための接頭語を使うと便利であることはよく知られている。私も仕事の関係で必要な知識であったから、以前からそのための接頭語については特別な関心を持っていた。 私のホームページ上でもこのテーマを何回か取り上げている(*1)。新しい表現が正式に採用されれば、当然のことながら修正が必要になるだろうと思う。 【注】(*1)接頭語に関する記事この接頭語の変化の歴史を振り返って見ると、最近の科学技術の劇的な進歩の様を実感することができる。教育の場で取り上げれば最高に意味のあるテーマになるだろうと兼ねてから関心を持っていた。 特にコンピュータの分野では、“長さ”と“速さ”の値を表現する際に利用されてきた。たとえば、長さでは主メモリや外部記憶装置のメモリの大きさ(k, M, G, T....)を、速さでは、CPUの速さ、特定の命令の速さ(μ, n, p, )などでこれらの接頭語が利用されてきた。 最近では2進数を扱う際にも必要となる接頭語が用意されているが、これはあまり普及してはいないようである。 前述の新聞記事には、各接頭語が制定された時期を示す図が含まれているが、私の知っている制定年とは微妙に異なっているところがある。
図:SI接頭語の一覧 ( 朝日新聞から引用 ) |
── 行進曲を聴いていると感動する?▼ロンドン橋落ちた エリザベス女王が亡くなられた。英国では、エリザベス女王の誕生時点で既に女王崩御を報せる暗号文「ロンドン橋落ちた」が決められていたという。以来、英国では国葬の準備が内々で進められていたのだそうである。 いよいよ、その国葬の日となった。私は葬儀の様子をテレビ中継で見ることにした。普段なら、オリンピックの開閉会式での入場行進などは見る気が起こらない、全く関心が湧かないのである。盛大ではあるが、各国の選手の動きがばらばらで見ている者を感動させるものがない。行進を見ていても心を動かされるような場面がないからである。 しかし葬儀の行列なら少しは様子が違うかもしれない。葬儀では整然とした行進が前提となるから何かしら見る者の心に響くものがあるだろう。粛々とした行進なら見る価値があると思ったのである。 葬儀の日までの間、テレビでは50年前の戴冠式当時からの様々な映像が紹介されていた。当然のことながらモノクロフィルムで保存されていた古い記録なので画質がよくない。それを繰り返し見せられている内に、私は現在の映像技術を駆使すればもっと素晴らしい画像表現ができる筈だと思うようになった。新しい国葬の様子はどのように放映されるのだろうと少し期待していたのである。 ▼葬列を見る 葬儀の当日、テレビをつけるとウェストミンスター寺院に向かう葬列の行進が既に始まっていた。最初の内はぼんやりと眺めているだけだったが、次第に熱心に見るようになった。美しい映像とバックに流れる荘重な音楽とがあいまって期待通りの雰囲気になってきたようだ。 特に、142人の英国の海軍兵士たちが女王の棺を乗せた砲車の前後を守るようにして白い綱で引きながら行進する様子が素晴らしかった。軍楽隊により演奏される葬送行進曲に合わせて葬列がゆっくりと進んでいく様子に思わず見入ってしまった。
( 1 )Hitugi01.jpg 長時間の放映なので・・・・ |
── “四色問題”をどう読むか?NHKテレビで「笑わない数学」という番組(*1)をやっている。 この番組では、いろいろな難しい理論を解きほぐし私のような門外漢でも“分かった積り”にさせてくれる頼もしい番組である。本当のところは正確には分かっていなくても、これを視聴すると何だか分かったような気がしてきて、自然と自ら“分かったこと”にしてしまう。そんな気にさせてくれる効果があるから、私は何時も大いに楽しませてもらっている。毎回、次のテーマが待ち遠しくなる。 【注】(*1)毎週水曜日の夜に放映されるが、主なテーマとしては以下のものが予定されている。「リーマン予想」,「フェルマーの最終定理」,「連続体仮説」,「四色問題」,「ガロア理論」,「abc予想」,「確率論」,「P対NP問題」,「カオス理論」,「ポアンカレ予想」,「暗号理論」,「虚数」,‥‥ 世の天才数学者たちを苦しめてきた数々の難問の世界を1回30分に凝縮して分かりやすく掘り下げてくれる番組です。先日放映されたテーマは「四色問題」(*2)だったのだが、このときは私は別の理由(確かめたいことがあった)で放映当日が待ち遠しかった。 【注】(*2)どんな地図でも四色あれば塗り分けられるという問題。この番組の唯一の登場人物は、舞台回しの役を演じるお笑い芸人の尾形貴弘氏である。彼が登場し「今回のテーマは“四色問題”!」と叫んだとき、自分が確かめたかったことが確認できた瞬間でもあった。そして私は「あぁ、やっぱり‥‥」と、正直 少し落胆したのであった。 彼は「よんしょくもんだい !」と叫んだのである。 |