![]() ── 口封じのすすめしかし私は、ここで「口封じ」という言葉を積極的に使いたい。つまり、口を閉じて鼻で呼吸する習慣の重要性を「口封じのすすめ」で強調したいのである。 健康のためには、口呼吸ではなく鼻呼吸(びこきゅう)の習慣を身に付けることが重要であることはよく知られている(*1)。しかし子供の頃にこの習慣を身に付けておかないと、大人になってからではなかなか実践することが難しくなる。特に寝ているときが問題で、常に意識してはいられないから口呼吸になってしまい勝ちである。 【注】(*1)口呼吸と鼻呼吸の影響 私は鼻中隔が少し曲がっていて子供の頃から鼻づまりに悩まされてきた。しかし寝るときはしっかりと口を閉じて鼻で呼吸する習慣が身に付いていたと思う。半分夢の中で鼻づまりで「息が苦しい、苦しい」と思いながら眠っていて、「あっ、こういうときは口を開ければ楽になるんだ」と夢うつつの中で気が付くことが何度もあった。そういう経験をしているから、自分は鼻呼吸を実践していたと自信を持って言うことができる(いや、できたと過去形で言うべきかもしれないが)。 そうなんです。私の経験では、齢を重ね体力が落ちてくると身体中のすべての筋肉の締まりがなくなってくる。そのため最近では睡眠中に自然に口が開いてしまい(我が名誉のために記しておくが、ほんの少し(!)ですよ)、気が付くと口の中が渇いてしまい不快な思いをすることが多くなってきた。 そこで私はマスクをして寝ることにしたのである。これは風邪の予防にもなり冬の間は結構快適だったが、暖かい季節になると暑苦しくなってやめてしまった。一年中続けるにはちょっと無理があったようである。 その後、いろいろと思案した末に医療用の粘着テープを細く切り、口の上から下へと縦に張り付けて寝ることにした。これが予想外に快適で、貼り付けていることを忘れてしまうくらい自然でいられる。調子がよいのでその後はずっとこれを続けている。 この種の目的で専用のテープが市販されているから、それを利用するという手もある。聞くところによると、アナウンサーのような声を出す仕事に取り組んでいる人たちにとっては、必須のツールになっているらしい。値段を調べてみると結構なお値段である。そんな高価なものを買わなくても簡単に自作することができる。そのやり方を以下に紹介したいと思う。 たまたま家に粘着性と伸縮性に優れた“ガーゼ包帯”があった。以前、介護用に使っていたものなのだが、非常に使い勝手が良く便利なので他の用途にしばしば使っていたものである。幅5.0cmで10mの長さのものが600円前後で買える。これを活用することにしよう。 これを写真のように横幅 0.8cm 乃至 1.0cm 程の幅で切る。 ![]() ( ガーゼ包帯 ) ![]() ( 保護シート付テープ ) そして裏の保護シートの中央部分を残し、両端を切り捨てる。つまり両端のみ粘着性が残るようにして鼻の下から口の下へと縦に張り付ける。丁度くちびるの柔らかい部分が保護シートで守られるから肌にもやさしい、という訳である。口を少し開けられる程度に、たるませ気味に貼り付けるのがコツですね。 ![]() ( 1回分のテープ ) この保護シートの両端を切り捨てる作業は面倒だが、慣れると結構手際よくできるようになった。しかし誰でも簡単にできるもっと良い方法はないものか と研究した結果、以下のようにするともっと簡単であることが分かった。その方法を以下に紹介する。 ![]() 先ず、1回分のテープを切り取った後、保護シートのある面を上にして平面上に置く①。 保護シートにはあらかじめ切れ目が入っていて二つに分けられるから、短い方(左)を最初に剥がし、縦にして粘着面の左端に張り付ける②。 ここをしっかりと上から押さえておいて、次に長い方(右)の保護シートを剥がして③ シートの中央部分に張り付ける④。 左側の押さえていた短い方は不要になったので取り除く⑤。 これで出来上がりである。平面上の作業になるから誰でも楽にできるでしょう。 この方法を試してうまくいったら、是非 他の人に教えてあげてください。私は“口封じ”する積りはありませんから。 ![]() |
2018年3月30日金曜日
口封じ
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