2021年8月31日火曜日

今だから話そう カナ表記過敏症




── ソフトウェアの表記について考える

男ありけり

   昔 男ありけり
   コンピュータ業界で、
    外来用語の日本語化に注目しながらも、
    男 それを実践することなく過ごせり
   インターネットの時代、
    男 用語のカタカナ表記にどっぷりと浸かりけり
   その後遺症か、カナ表記法に過度の関心を持つに至れり

コンピュータ用語の日本語化
 コンピュータ開発の初期の頃の話である。初期と言っても黎明期のことではなくプログラム言語の標準化が求められるようになった頃(1974年?)のことと記憶している。
 新しい技術の導入に当たって海外の文献を参考にしていると、当然のことながらたくさんの見慣れない外来用語の氾濫となる。それらを日本語化するに当たり適当な日本語訳がないと、取りあえずカタカナ表記にして済ませてしまうことが多くなっていた。しかし、意味不明のカタカナ用語ばかりでは一般の利用者に理解してもらえないだろうという反省も生まれてきた。

 歴史のある学問分野、たとえば数学などでは立派な日本語の用語が存在し広く使われてきている。コンピュータ用語もそれを見習ってそれ相応の日本語を作らねば、という機運になったのは当然の成り行きであった。

 最初に問題になったのは“software”の日本語表記である。“柔物(やわもの)とか“紙物(かみもの)とかが提案されていた。“hardware”が“金物(かなもの)として既に使われていたから、・・・・・・・(つづく)


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